AIバブル崩壊が心配される理由は?7月の急落と、よくある疑問を整理
AIバブル崩壊と言えるかは、まだ分かっていません。AI関連株は、AIが次の主力産業になるという期待で上がってきました。7月には世界で株価が大きく下がり、崩壊が近いという声と、まだ上がるという声に分かれています。
目次

なぜAI関連株は期待で高くなったのか
AIが次の主力産業になるという見方は、多くの専門家の間で一致しています。新しい技術の企業は、利益が出る前から将来への期待で高く評価されやすいとされます。
AIの開発には、高性能な半導体を載せたサーバーが必要です。そのため、AIの広がりとともに半導体やデータセンター企業の株も上がりました。米中のAI開発競争や、米政権の企業保護的な政策も、株価上昇の追い風になってきました。
日本では、キオクシアの株価が1年で約40倍になり、その後に下がりました。AIバブル崩壊を考えるときは、まず「なぜ上がったのか」を押さえると分かりやすくなります。
心配される点:契約に見合う設備と、利益の道筋
AIバブル崩壊が心配される点の一つは、契約の大きさと、利益が出るまでの時間です。オラクルは、年間売上の約10倍にあたる契約を得ました。ただし、その契約に見合うデータセンターを建てる必要があります。
オープンAIの年間経常収益は、2月末に250億ドルで、昨年末より17%増にとどまります。外部に流出したとされる内部予測では、現金収支で黒字になるのは2030年とされています。
| 企業 | 数字と状況 |
|---|---|
| オラクル | 年間売上の約10倍の契約を得た。見合うデータセンターの建設が必要 |
| オープンAI | 年間経常収益は250億ドル(2月末)。昨年末より17%増にとどまる |
| 現金収支の黒字 | 流出した内部予測では2030年 |
AIは本当に使われているのか
1年前の数字では、仕事でAIを使う人は40%に達していました。ただ、AIの使い道はまだ限られ、プログラミング以外で稼ぐ道筋は見えにくいとされています。
アンソロピックの年間経常収益は、外部の試算で5月に470億ドルとされ、昨年末の約4.2倍です。一方で、トークン消費の伸びは鈍っているとされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事でAIを使う人 | 1年前の数字で40%に達していた |
| アンソロピックの年間経常収益 | 外部の試算で5月に470億ドル(昨年末の約4.2倍) |
| AIの使い道 | まだ限られ、プログラミング以外の稼ぎ方は不透明 |
専門家や企業トップの見方
AIバブル崩壊をめぐる見方は一つではありません。ここでは、発言の要旨だけを並べます(全文ではありません)。
| 立場 | 主な見方 |
|---|---|
| グーグルDeepMindのハサビス氏 | AIの一部はバブルだが、長い目では正当化される |
| アルファベットのピチャイ氏 | 今のAIブームには非合理な面があり、崩れれば全企業に影響が出る |
| OpenAI会長のテイラー氏 | バブルが弾けても企業や技術は残る |
| 台湾中銀総裁 | AIバブルのリスクは現実的で、借り入れの行き過ぎに警告 |
過去のバブルから見るシナリオ
ノア・スミス氏は、AIバブル崩壊の話は「仮想現実型」と「鉄道型」の2つが多く、さらに第三の型があると論じています。この記事では、型の名前だけ紹介します。
鉄道型の例として、鉄道は役に立ったものの、利益が出る前に借金の返済期限が来て、1873年にバブルが崩壊したと紹介されています。過去の例は、今回が同じになるという意味ではありません。
| 型 | 内容 |
|---|---|
| 仮想現実型 | 崩壊の話でよく語られる型の一つ |
| 鉄道型 | 鉄道は役に立ったが、利益が出る前に借金の返済期限が来て1873年に崩壊 |
| 第三の型 | スミス氏が論じている型。この記事では詳しく紹介しません |
7月に何が起きたか
6月以降、エヌビディアの時価総額は15%超減り、マイクロソフトは31%、オラクルは40%下落しました。主力株の低迷で、ナスダック100指数も同じ期間に6%近く下がりました。
韓国のKOSPIは6月末に9400近くまで上がった後、6800台まで下がり、何度も売買停止が起きました。サムスン電子は31%、SKハイニックスは38%下がりました。中国AI株のMiniMaxは、高値1,330香港ドルから216香港ドルへ急落し、時価総額は3,000億香港ドル超減りました。
下落の引き金は、海外の資金の見通しの変化、借金を使った投資の集中、半導体需要の伸びへの不安とされます。米FRBの強気な姿勢と、米国とイランの衝突による原油高で、利上げ観測も強まりました。ある資料は、今回の下落は産業の流れが変わったためではなく、売買の過熱と気分の悪化が原因とみています。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 6月中旬 | スペースXがナスダックに上場 |
| 6月末 | 智譜が最高値2,980香港ドル。KOSPIは9400近くまで上昇 |
| 7月初め | 韓国のレバレッジ型ETFの資産残高が約450億ドルと過去最高 |
| 7月16日 | スペースXの終値が公開価格を下回る。韓国銀行が0.25ポイントの利上げを発表 |
| 7月17日 | 智譜の株価が1,107香港ドルまで下落 |
| 7月20日 | 智譜とMiniMaxが日中にさらに大きく下落 |
よくある疑問:これから株はどうなる?
AI関連株は、崩壊が近いという声と、まだ上がるという声に分かれています。この先、AI関連株がいつ、どこまで動くのかは、まだ分かっていません。
投資を勧める文章ではありません。株の売買判断は、ご自身で情報を確かめ、必要なら専門家に相談してください。
- 今回の下落がバブル崩壊の始まりか、一時的な調整か
- この先、AI関連株がいつ、どこまで動くか
- AIの利益が投資額に見合うまでにどれくらいかかるか
- AIで稼ぐ道が、プログラミング以外にどれだけ広がるか
ニュースを見るときのポイント
AIバブル崩壊のニュースは、言葉だけでなく数字で確かめると分かりやすくなります。韓国銀行は7月16日に0.25ポイントの利上げを発表しており、利上げ観測は下落の引き金の一つとされています。
韓国のレバレッジ型ETF(借金を使って投資額を増やす仕組みの商品)の残高は、7月初めに約450億ドルと過去最高になりました。AIの使い道は限られ、利益の道筋もまだ見えにくいとされる点も、合わせて見てください。
- 「崩壊」「急落」という言葉だけでなく、どの株が、いつ、どれくらい動いたかを見る
- 利上げの話は、日付と国を確かめる
- 特定の銘柄の売買を勧めるものではない
よくある疑問
AIバブル崩壊は、もう始まったのですか?
今回の下落がバブル崩壊の始まりなのか、一時的な調整なのかは、まだ分かっていません。7月に大きく下がったことは、報道されている事実です。
AIバブル崩壊が起きたら、どこに影響が出ますか?
アルファベットのピチャイ氏は、崩れれば全企業に影響が出ると述べています。実際にどこまで広がるかは、まだ分かっていません。
AIバブル崩壊のとき、株はどうすればいいですか?
投資を勧めることはできません。売買の判断は、ご自身で情報を確かめ、必要なら専門家に相談してください。
AIの利益は、いつ出るのですか?
まだ分かっていません。流出した内部予測では、オープンAIが現金収支で黒字になるのは2030年とされています。
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