不登校の背景と関わり方:学年ごとの特徴・家での過ごし方・よくある疑問
不登校は、怠けやわがままと決めつけるものではありません。心や体の負担を知らせるサインの場合があります。欠席が30日になるまで待たず、心配な段階で相談してよいとされています。統計では、病気や経済的な理由を除き、年度内に30日以上休んだ子を不登校として数えます。
目次

不登校の数は増えている:数字で見る背景
2026年9月9日に公開された解説は、文科省の令和6年度調査をもとにしています。令和6年度の小学校の不登校児童は137,704人で、前年の130,370人より5.6%増えました。
小学生1,000人あたりでは23.0人です。別の記事は、全小学生のおよそ44人に1人にあたる計算だと書いています。
2014年度の小学生の不登校は25,864人でした。2024年度は137,704人なので、約5.3倍になりました。別の記事は約5.7倍としています。比べる年や数え方の違いと思われますが、まだ分かっていません。
令和5年度は、小中学生あわせて約34万人が不登校でした。前年比15.9%増で、小中学生の約3.7%にあたります。
増えた背景として、コロナ禍での生活の変化、2017年の教育機会確保法による理解の広がり、動画やSNSの普及などが挙げられています。
| 年度 | 小学生の不登校児童数 |
|---|---|
| 2014年度 | 25,864人 |
| 2018年度 | 44,841人 |
| 2020年度 | 63,350人 |
| 2021年度 | 81,498人 |
| 2022年度 | 105,112人 |
| 2023年度 | 130,370人 |
| 2024年度 | 137,704人 |
学年によって、つらくなる場面がちがう
不登校の理由は一つではありません。学校生活、友人関係、勉強、発達の特性、体調、環境の変化などが重なることがあります。
学年ごとに、つらくなりやすい場面がちがいます。
| 学年 | つらくなりやすい場面 |
|---|---|
| 低学年 | 学校生活に慣れること自体が負担になりやすい。親と離れる不安だけで決めつけないよう勧められています |
| 中学年 | 勉強が難しくなること、友だち関係が複雑になることがきっかけになりやすい |
| 高学年 | 人間関係、やる気の低下、生活リズムの乱れが重なりやすい。中学進学への不安が加わることもある |
休ませてもいい? 仮病ではない?
休ませることと放っておくことは違います。まず安全と体調を確かめ、学校や相談先とつながりましょう。
親の対応として挙げられているのは、休んでもよいと伝えること、理由を問い詰めず話を聞くこと、安心できる居場所をつくることです。
学校を休むと元気になる様子があっても、それだけで仮病とは判断できないと説明されています。
- 休んでもよいと伝える
- 理由を問い詰めず、話を聞く
- 安心できる居場所をつくる
体の不調があるときは医療機関へ
頭痛、腹痛、強い疲れ、睡眠の乱れなどが続くときは、小児科などに相談するよう案内されています。
朝起きられない、頭痛が続くといった場合は、体の病気が関係している可能性もあります。医療機関への相談も考えましょう。
家での過ごし方:ゲーム・動画・生活リズム
家では、ゲームや動画を一律に取り上げない、生活リズムを一度に戻さない、という考え方が紹介されています。
回復は行きつ戻りつ進みます。学校に戻ることだけを唯一の目標にしない、という考え方も示されています。
相談できる先と学校以外の学び場
先生やスクールカウンセラー、専門の機関と連携することも勧められています。
学校以外の選択肢として、別室、教育支援センター、フリースクール、オンライン学習などが挙げられています。
フリースクールには、次のような型があります。
- 居場所型
- 学校復帰を目指す型
- 専門家が支える型
- 自宅を訪問する型
フリースクールは出席扱いになる?
フリースクールは、学校に行けない子どもが学校の代わりに過ごす民間の場です。運営や費用は場所ごとに違います。
小中学校では、フリースクールに通うことが出席扱いになる場合があります。高校では、出席扱いにならないことがほとんどだとされています。
サポート校は、通信制高校の生徒を支える民間の場です。目的や入学条件はフリースクールとは違います。
| 種類 | 目的のちがい |
|---|---|
| フリースクール | 学校に行けない子どもが学校の代わりに過ごす民間の場 |
| サポート校 | 通信制高校の生徒を支える民間の場 |
進路の悩みと「HSC」という言葉
2026年11月1日、中3の不登校の子を持つ親が掲示板に進路の悩みを投稿しました。私立高校の出願期限が近づき、進路を決める圧に悩む声がありました。
HSC(刺激に敏感な子)は、医学的な診断名ではありません。名前だけで原因を決めず、何がつらいかを具体的に確かめましょう。
よくある疑問
不登校は何日休んだら数えられますか?
統計では、病気や経済的な理由を除き、年度内に30日以上休んだ子を不登校として数えます。ただし、30日になるまで待たず、心配な段階で相談してよいとされています。
不登校が増えた理由は何ですか?
コロナ禍での生活の変化、2017年の教育機会確保法による理解の広がり、動画やSNSの普及などが挙げられています。どれがどのくらい影響したかは、まだ分かっていません。
10年で何倍になったのですか?
記事によって、約5.3倍と約5.7倍という違いがあります。比べる年や数え方の違いと思われますが、まだ分かっていません。
学校を休むと元気になるのは仮病ですか?
それだけで仮病とは判断できないと説明されています。体の不調が続くときは、小児科などに相談しましょう。
HSCは不登校の原因ですか?
HSCは医学的な診断名ではありません。名前だけで原因を決めず、何がつらいかを確かめましょう。
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